～地学系女子（ジオジョ）たちのキラキラを見つける日々！～

​

小惑星を見つける――幼いころの約束を胸に、高校の地学部へ入部した女の子を軸に、様々な地学の分野に打ち込む女子高生たちをしっとり描いた作品です。

 

 

一口に地学と言ってもいくつか分野があるようで、本作でも舞台となる地学部では天文と地質の２班で活動がスタート。

 

高校生らしく楽しみながらも、色々な知識が飛び交う地に足の付いた部活風景が描かれます。

 

それでも一番印象的なのは、キラキラと輝いている彼女たちの瞳。

 

ときに饒舌に、ときにじんわりと。夢と興味の赴くままに、好きなものに打ち込む様子は、何よりも心の底から楽しそうなんです。

 

そして、そんな光景に影響を受けて、彼女たちは分野の垣根を越えて様々なことを経験していきます。

 

世界は広がり、繋がっていく...知らなかった世界へ気付くことの静かな楽しさが伝播していく彼女たちの活動の日々がとても眩しくて、愛おしくて、見守り続けたくなります。

 

 

また、夢に向かって歩んでいく過程がしっかりと描かれるのも本作品の大きな特徴です。

 

主人公たちが抱いた夢はとてもとても大きく、なかなか順風満帆には進みません。

 

大小の悩みや困難に直面しながらも、それでも、自分たちの夢や思いに正直に、真っ直ぐに進もうとして、そして心情的にも大きく成長していく様子に、何度も何度もグッときます。

 

 

夢に向かって歩みを進める、きらきら輝く一等星。

 

ぼんやりとでも、じっくりとでも、眺めてみるのはいかがでしょうか？